世界民話AIアトラスWorld Folktale Atlas AI | 301113 話 | 出典と権利を一件ずつ確かめた

世界の民話を、意味の側から眺める

Project Gutenberg にある民話集 30 冊から、その本自身の目次(または著者が刷った通し番号)と件数が一致した本だけを採り、1113 話に割った。全話に出典 URL と権利状態と確認日が付いている。 話どうしの近さは多言語 Embedding(intfloat/multilingual-e5-small)で測っている。

ジャマイカドイツ語圏スリランカロシアノルウェー朝鮮半島ヒマラヤ山麓グリーンランド(イヌイット)イングランドアイヌナイジェリア南部西アフリカ(ゴールドコースト)アゾレス諸島北米先住民ウェールズハワイ日本ベンガルアナトリアイベリア半島ベーリング海峡(アラスカ)ブラジルルーマニア南アフリカ中国フランスアイルランドポーランド
正距円筒図法。印の位置は話の舞台でも採集地でもなく、 その本が扱う文化圏のおおよその中心である(精度 culture_region)。 円の面積は収録した話の数に比例する。 底図: Natural Earth(Public Domain)。

地図に載っているものの一覧

地図を使えないときのために、同じ内容を表にしてある(SPEC N-04)。

文化圏話数言語緯度経度
ジャマイカJamaica136en18.1-77.3読む
ドイツ語圏Germany126en・de50.99.5読む
スリランカSri Lanka73en7.980.7読む
ロシアRussia72en56.040.0読む
ノルウェーNorway58en61.09.0読む
朝鮮半島Korea53en36.6127.9読む
ヒマラヤ山麓India53en31.177.2読む
グリーンランド(イヌイット)Greenland51en64.0-45.0読む
イングランドUnited Kingdom43en52.5-1.5読む
アイヌJapan40en43.3142.6読む
ナイジェリア南部Nigeria40en5.58.3読む
西アフリカ(ゴールドコースト)Ghana36en7.9-1.0読む
アゾレス諸島Portugal33en38.5-28.0読む
北米先住民United States32en44.0-100.0読む
ウェールズUnited Kingdom24en52.3-3.7読む
ハワイUnited States24en20.8-156.3読む
日本Japan22en36.2138.3読む
ベンガルIndia22en23.788.4読む
アナトリアTürkiye21en39.035.0読む
イベリア半島Spain21en40.0-4.0読む
ベーリング海峡(アラスカ)United States19en64.5-164.0読む
ブラジルBrazil18en-10.0-52.0読む
ルーマニアRomania18en46.025.0読む
南アフリカSouth Africa15en-29.024.0読む
中国China11en35.0105.0読む
フランスFrance10en46.62.4読む
アイルランドIreland10en53.4-8.0読む
ポーランドPoland7en52.019.0読む

地図に印を打っていない伝承

ユダヤ(ディアスポラ)(25 話) —— 単一の土地に置けないので、緯度経度を持たせていない (location_precision: unknown)。 もっともらしい座標を置いて地図に載せることはしない。

このアトラスが最初に測ったこと

「似ている民話が見つかる」という機能は、機械が物語ではなく言語本の文体を見ているだけでも同じように動く。 画面もテストも変わらない。だから作る前に測った。結果は落ちたものも含めて全部出す。

言語ではなく物語を見ているか

73.1%

同じ物語の独英版 26 組で、相手が第 1 位になった率。 偶然の水準は 1.6%、 閾値 50% は測る前に決めた。

! 「似ている」の正体は本かもしれない

d = 0.72

同じ本の話どうしは、違う本の話どうしより似ている(効果量は「大」)。 一冊が一地域に対応するので、地理の話をするときは本をまたぐ組だけを使っている。

✓ 地理と意味に相関がある ── ただし本とは分離できていない

r = 0.315

置換検定 p = 0.0002、有効な標本は28 冊。 判定の帯は測る前に決めてあり、動かしていない。それでも「地理が近いから似ている」とは言わない ── 地理は本と交絡している。

測ったことの全文を読む →

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読む

民話をさがす — 題名・本文・文化圏・言語・テーマで絞る。 全文と出典が付く。
並べて読む — 2〜5 話を項目ごとに突き合わせる。

眺める

意味の空間1113 話を 2 次元に落とした散布図。
— 機械がまとめた 49 の群。
つながり — 似ている話どうしを線で結ぶ。
文化圏くらべ — テーマ・モチーフ・動物の地域差。

この画面の読み方

実線=原資料から数えたこと破線=AI の推定形と札で分けてある。色だけには頼っていない。

AI による分類・類似度・テーマ・感情・物語構造の推定は探索の手がかりであって、 民俗学・歴史学上の確定的判断ではない。民話の起源、民族間の系統関係、 文化の優劣は、このアトラスからは何も言えない。